昨年,母からオルガンの楽譜をもらいました。
実家にある楽譜は全部把握していると思っていたのに
初めて見る楽譜でした。
それも…祖母が買ったものと聞いてすごく感激してもらい
ました。楽譜には確かに祖母の字で
1974年2月28日
と書かれています。わたしが8歳ぐらい。祖母もすこぶる元気で
毎日のように賛美歌や昔の流行歌をオルガンで弾いて歌って
いたと記憶しています。
明治生まれ,八戸の造り酒屋の娘で,東京の女学校へ
出してもらったぐらいのお嬢様です。今で言う青山学院大だそう。
馬や馬車が行きかう通りを「おっかね~」となかなか渡れなかったとか
早稲田びいきで早稲田の校歌を楽しそうに歌う姿とか
当時外人の先生に習った英語を愉快そうに話す様子を見ると
若い頃が相当楽しかったよう。
逆に結婚してからは苦労の連続だったようで,だから若い頃の話
が多かったのかな。
もう亡くなって14年。オルガンを初めて習った年にこの楽譜を
もらって,本当にうれしかったです。
それも…以前書いたバッハのパストラーレが入っていて,
まだ手に入っていなかったので,またまた感激。
内容は,結構難しく当時の祖母が弾けたとは思えないので
中を見ないで買ったのかなあと想像。値段400円。
思い出す祖母は,晩年の弱った祖母ばかりでしたが,この楽譜を見ると
元気でユーモアたっぷり,歩くのもさっそうと速い祖母が思い出されます。
ばあちゃん,楽譜ありがとう~!